2015/06/10
街の価値をアップさせた山手線「大崎エリア」に熱視線!再開発の集大成と今後の展望
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工場の街からオフィスとタワーマンションの街へ
山手線沿線の中でも大規模な再開発が続いていた「大崎駅周辺エリア」が今、集大成の時期を迎えている。
2012年4月から東五反田地区の約29ヘクタールの再開発として、7棟のビルの新築工事を進めてきた三井不動産が2015年5月20日、「パークシティ大崎」のメディア向け完成披露説明会を行った。

かつては山手線の中でも品川駅と五反田駅に挟まれ、存在感が大きいとはいえなかった大崎駅周辺エリアは、京浜工業地帯の発祥地であり、工場が立ち並ぶマイナーな地域だった。
しかし、約30年前から始まっていた再開発によって、いまや100mをも超える高層のビルが林立し、ソニーなど大企業が集積する魅力的なエリアとなっている。
先述した東五反田地区開発の集大成となるパークシティ大崎の開発が進んだ背景には、「住・商・業・工」の4つの要素が絶妙なバランスで融合したことがある。今回完成した7棟は2棟の業務・商業棟、2棟の住宅棟、1棟の商業棟、それに作業所棟、地域交流施設棟である。
大崎ブライトタワーには、日本郵政傘下の「かんぽ生命保険」がこのビルに移転し、関連会社を含めて約6000人が勤務する予定となっており、低層部にはレストランやショップが入る予定であり、さらなる人口増が期待できる。
東日本旅客鉄道(JR東日本)のデータによると、大崎駅の2013年度の一日平均乗車人員数は約14万人で、00年度と比べた伸び率は山手線沿線で1位となった事により、山手線の中でもっとも地域の価値をアップさせた街と言える。

地域のコミュニティ形成を意識した街づくり
地元の品川区と密接に協力し、明治期から産業・技術が発達してきた工場街だった地域の伝統を生かしつつ、ベンチャーなど新たな業種の企業をさまざまな地域から呼び込むことができる産業支援交流施設を街区内に設けたことは大きな特徴だ。大規模ホールや地域交流スペースも設置して、地域のコミュニティ形成を意識した街が完成したと言える。

さらに、敷地内の約30%以上に緑地面積を確保したほか、東西南北に伸びる幹線道路には並木道を整備し、街区の角にはシンボルツリーとなるオリーブの大樹を植えたことなど、環境面において大きく配慮している点も見逃せない。街区内の7カ所に地域住民やオフィス街に勤める人たちが集えるような緑地空間も整備して、歩くだけで楽しい賑わいのある街を目指しているのだ。
品川から五反田のつなぎ役では終わらない今後の大崎
大手企業が大崎エリア集まっている傾向から次第と昼間の人口は増加すると予測される。その影響もあり飲食店も増えると言われており、1日を通してこのエリアで生活する人が今以上になるのは目に見えている。
いつも人で賑わっている繁華街とベンチャー企業が集まる五反田駅と、2027年に開業する予定のJR東海リニア中央新幹線の首都圏側の始発駅になる品川駅の中間地点としての役割だけでなく、大崎の発展によって3つのエリアがさらに魅力ある街になったと言える。

また、周辺の街路や目黒川沿いの遊歩道の整備も進み、行政とも協力して「目黒川みんなのイルミネーション」など、住民やオフィスの企業も参加するイベントが開催されている。
この地域の特色として、地主企業や開発会社が率先してタウンマネジメントに協力しており、住民や関係者がこれから創りあげていく街なのだ。実際に、大崎エリアの開発のピークは越えたが、現在開発される街区もまだ残されているのは事実である。

ただ、住民や関係者たちが街を作り上げる様な事例は、郊外の大規模ニュータウンでは珍しくないが、都心エリアでほとんど見られないため、とてもユニークな存在へ変わりつつあると共に、街の雰囲気はさらに良くなっていくだろう。

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(ファミリーオフィス編集部)

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