2018/09/20
投資物件はプールやアメニティで差をつける時代 !
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アメニティとは「快適空間・環境」

前回、「プール付き投資物件の魅力」について紹介したが、今回はプールをはじめとした、アメリカなどの海外マンションで起きている「アメニティ・バブル」について紹介しよう。 

 

まず「アメニティ」という言葉の定義を確認しておきたい。日本で「アメニティ」というと、よくホテルなどの洗面室に置いてあるソープやシャンプー、歯磨きなど細々とした日用品の類を連想されるが、本来のアメニティとは、「快適な状態をもたらす空間・環境」というニュアンスであってもっと広義だ。 

 

最近に限らず、アメリカの不動産ビジネスにおいて、アメニティ分野はとても重要視されている。たとえばアメリカのDIYショップなどに行くと、バスルームや寝室に置いて夜に灯すキャンドル類が欠かせないし、部屋別にアロマオイルやスプレーなども充実している。 

 

なかでもアメリカ人にあこがれられているのは、前回も紹介した「プール」だ。「プール付き一戸建て」はかつてアメリカンドリームの成功のシンボルとしてハリウッドスターやエグゼクティブたちに豊かな暮らしを約束してきた。日本人がかつて「いつかは庭付き一戸建て」を夢見て仕事を頑張ってきたように、アメリカ人は「プール付き一戸建て」を夢見てアメリカンドリームに邁進してきた。 


タワマンの空中廊下にプール?!

その「一戸建て」に限られていたプールが、今やアメリカでは分譲・賃貸を問わず集合住宅やマンションでも盛んに設置されるようになっているのである。地下だけでなく空中にも設置されるようになっており、例えば40階建てと49階建ての高層マンション2棟の27階付近を3層構造(3階建て)の空中廊下で連結し、このうち1フロアをプール(全長91メートル)にした物件が話題になっているという。いわゆる、マンションの共用施設にプールが増えているのだ。 

 

プールのほかにも「ジム」「ヨガ室」「バスケットコート」「ダンススタジオ」「ボルダリング用の壁」「大人用ツリーハウス」「自転車ルーム」「ライブラリー」「アロマラウンジ」「共同キッチン」「屋上展望台」「焚火台」「温水バス」「毎朝無料で食べられるカフェ」「ドッグラン」など、アメリカのマンションの共用アメニティは充実度を増している。 

「モノ」マンションから「コト」マンションへ

 日本でも都市部の高級マンションではジムやシアターなど設置している物件も増えてきているが、これらに共通しているのは「設備をつける」というモノ的価値というよりも「経験をさせる」コト的価値であることだ。


アメリカでは経験(エクスペリエンス)が流行言葉であるというが、例えば自転車ルームを「つくる」だけであとは入居者で勝手に使ってくれと放置するのでなく、自転車の専門家を呼んでワークショップを開いたり、共同キッチンではバーテンダーを定期的に呼んでウィスキー・カクテル・ワイン会などを催す、いわゆる「経験を創出」する工夫を管理会社が力を入れているということだ。


特に屋上においては、かつて大きなスペースを占めていた機械類や塔屋などが技術開発とITで小型化し、省スペース化していることも背景にある。 


人気ファッション着たい放題のホテルも?!

さらにホテルでは女性宿泊客を呼ぶため、「客室のクローゼットに人気ブランドの衣服やジュエリー・バッグを入れ、滞在中は使いたい放題(買取も可能、紛失時は賠償)」としたり、「枕の中のハーブの種類を予約時に指定することができ、チェックアウト時には持ち帰り可能」としたり、「ホテルスタッフが一緒にジクソーパズルをしてくれる」「ビーチにいるときにパパラッチが近づかないように監視スタッフを貼り付ける」「花火のプログラミングを部屋からiPadで設定できる」「加圧パーソナルトレーナー付き宿泊プラン」などなど、日本のホテル界もかなり参考にできる演出が行われている。 

 

これらのホテルの戦略もすべて「モノ」でなく「コト」に重点を置いたものであり、もはや「アメニティ・グッズ」を超え、「アメニティ・エクスペリエンス」ともいえる領域だが、入居者に特別な「アメニティ・エクスペリエンス」を提供することで空室対策をする不動産投資家にとっても大きな参考材料になりそうだ。 


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(ファミリーオフィス編集部)

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