2017/10/10
五輪に向け東京臨海部人口は8倍、就業人口は400倍に!?
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都内の高速バス「BRT」が開通

東京オリンピック会場に予定されている臨海部(勝どき・晴海・豊洲)と都心(虎ノ門)を結ぶ新交通が計画されている。輸送力の大きな新交通が都心と行き来することで五輪後の臨海部の人口は大幅に増えると目されており、不動産投資家にとっても注目エリアだ。


BRTとは、バス・ラピッド・トランジットの頭文字をとったもので、「バス大量システム」と訳される。路面電車とそん色ない輸送力と機能をもつ、バスをベースとした都市交通システムだ。このBRTが通るのは、中央区晴海や勝どき、豊洲などの臨海部。この臨海部にはすでに「ゆりかもめ」(東京臨海新交通)や都営地下鉄大江戸線・東京メトロ有楽町線が走っているが、晴海と勝どきエリアの鉄道駅は都心と直通でつながっていないため乗り換えが多く、所要時間は30分以上かかる。このため、臨海部は地図上は都心から3キロ圏にもかかわらず、所要時間では5キロ圏になってしまっているのが現状だ。


こうした臨海部の交通利便性を高めるため、東京都は2014年、「都心と臨海副都心を結ぶ公共交通に関する基本方針」を策定し、BRT構想を立ち上げ。2015年にBRTルートなどの基本計画をとりまとめ、運行事業者を公募したところ、京成バスが選定された。


2019年は「勝どきルート」と「晴海・豊洲ルート」が開通
「都心と臨海副都心を結ぶBRTに関する事業計画」によると、2019年に2系統の運行から始め、2020年の東京五輪後に3系統、2024年度以降の選手村の改修後に4系統を運行する予定。まず2019年の2系統では、新橋駅を起点に勝どきを終点とする「勝どきルート」、虎ノ門を起点に新橋駅・勝どき・晴海2-3丁目を経由して豊洲駅を終点とする「晴海・豊洲ルート」が開通する。

そして2020年オリンピック後には、虎ノ門を起点に新橋・市場前駅(豊洲新市場前)、有明テニスの森を経由して国際展示場駅を終点とする「新線ルート」が加わる。2024年以降に五輪選手村の再開発が竣工したら、虎ノ門~新橋~勝どきを経由して晴海5丁目の選手村をつなぐ「選手村ルート」が完成する。

都のBRTの特徴は大きく3つある。第一に、いずれのルートも現在工事中の「環状2号線」(環2、臨海部~外堀通り~秋葉原)を利用する。第二には、高速バスらしく停留所が少なくなる。現在の都内のバス停はおおよそ350400メートル間隔だが、BRTでは2倍の1-2キロメートルくらいに伸び、これによって新橋~勝どきの約2キロ間が10分でつながることになる。

第三の特徴は、大量の輸送力。片道最大3000人と言われている路線バスに比べ、都のBRTは最大5000人の輸送力をめざす。

臨海部の常住人口は8倍、就業人口は400倍に膨らむ?
このBRT開通によって、都は常住人口・就業人口ともに大幅に増えると見込んでおり、特に五輪選手村が整備される晴海五丁目は常住人口が3100人から五輪後29000人に増えると見込まれている。これを収容する建築物として、約18ヘクタールの広大な敷地に、住宅(マンション)24棟、総戸数約5650戸mのほか、商業施設・クリニック・保育所などが整備される予定だ。竣工後は晴海五丁目には12000人以上が住む大きな街が誕生し、BRT沿線エリアとなる晴海・勝どき・豊洲の全体エリアでは常住人口19万人以上に増えるとみられている。

現在、晴海五丁目は最寄り駅である勝どき駅まで徒歩20分ほどかかるが、このBRTで利便性は一気に高まりそうだ。また就業人口も増加しそうだ。新豊洲では現在の就業事項が100人ほどだが、2020年の五輪後には44000人と400倍にも膨らむと試算されている。
築地市場移転問題で開通スケジュール延期も

しかし、これらの実現は少し先延ばしになりそうだ。臨海部の人口増は環2の開通を前提としているが、虎ノ門から新橋までは開通したものの、新橋から豊洲区間が築地市場の敷地を通るため、築地市場が移転しないと工事が進められず、このためBRT開業スケジュールも後にずれこんでいる。環2の整備が急がれる。


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(ファミリーオフィス編集部)

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