2017/02/22
〝合法民泊”許可第一号の社長に聞く「空室アパート・マンションこそ民泊に向く理由」(上)
このエントリーをはてなブックマークに追加


空室マンション1室から許可取得し、ホテル転用
2020年オリンピックに向け、まだまだ盛り上がるインバウンド需要に対し、「民泊ブーム~4.4万室が足りない!」でも書いたようにホテル客室が足りていない状態だ。そんな中、旅館業法施行条例改正後の許可申請第一号として、合法的な”民泊”事業を福岡で最初に展開する企業となった「シェアリングホテル株式会社」代表取締役 斎藤仁氏に、今後の民泊需要についてインタビューした。

--御社が展開されているホテルコンバージョン事業について教えてください。

オフィスビルや既存マンション1室から旅館業の許可取得を行いホテルに転用しています。適切な事前調査を行い、必要な許可取得をし圧倒的な収益性のある事業に転用させています。このほか、自社で土地から仕入れたりビルを買ったりして運営するスマートホテル事業も展開しています。

空室に悩む賃貸マンションオーナーからの相談が40%
--スタートから約1年。手ごたえは?

大変な反響で、福岡だけでなく全国から週20件ほど問合せや引合いがあります。
「賃貸マンション1棟を持っていて空室で虫食いになっているので民泊にコンバージョンしたい」といったオーナーをはじめ、「新築アパート・マンションを建てて最初からホテルに切り替えたい」といった建築・管理会社などが多いです。特に空室に悩んでいる賃貸マンションの引き合いが多く、引合いの約半分を占めています。分譲マンションは管理組合の同意が必要になるため、民泊へのコンバージョンはほぼ難しいですね。

--賃貸マンションのオーナーとはどんなビジネススキームを組んでいるのですか?

当社が賃貸マンションのオーナーから空室を一括借り上げし、募集家賃の1.2倍をオーナーに渡し、売上から家賃、施工費や許可申請の行政書類手続き費等を差し引いた残りが当社の利益となります。サブリースのようなものですね。
マンション転用なら、オフィスより工事費も工期も断然トク
--オフィスビルからのコンバージョンと、マンション・アパートからのコンバージョンとでは、どちらが民泊に向いていますか?

それはもう圧倒的に「マンション・アパート」ですよ。当たり前ですが、アパートやマンションには各居室にベッドルームやキッチン、バストイレがあり、既にホテル客室に近い形態になっていますよね。

これを活かしながら、さらに消防設備工事(避難誘導灯や非常照明、スプリンクラー)など消防法に見合った設備を後付工事していくことになりますが、個室も窓もなく、大空間に各居室の仕切りを足していくことになるオフィスと比べて、アパートやマンションは工事費は1/3、工期も1/2で済み、後付工事なら1室1日ほどで終わります。

こうして空室マンション・アパートを民泊に転換することで、空室で下がり続けていた利回りを大幅に増やしながら、都市部の慢性的な宿泊施設の不足、社会問題となっている空き家増加といった社会課題の解消にも取り組んでいるのです。

※インタビュー後編では「地方の空室対策にこそ民泊が向いている理由」をお届けします。

このエントリーをはてなブックマークに追加


(ファミリーオフィス編集部)

キーワード検索

タグ一覧
タグを全て表示 »
« タグを隠す